菊芋を食べてはいけない人の特徴|毒性やアレルギー症状について

菊芋には、芋(塊茎)や葉、芽など、どこの部位にも毒性はありません。
ただし、キク科アレルギーの人は、菊芋を食べると肌がかゆくなる、口内が腫れるなどのアレルギー症状が出る可能性があるので、食べてはいけません。
この記事では、菊芋を食べてはいけない人の特徴や、食べ過ぎによる注意点について解説します。

菊芋を食べてはいけない人はキク科アレルギーの人

菊芋を食べてはいけない人は、キク科の植物のアレルギーがある方です。

キク科の野菜は、菊芋以外だと

  • ヤーコン
  • ごぼう
  • 春菊
  • レタス

などがあり、これらの野菜を食べて症状が出た方は、菊芋を食べてもアレルギー症状が出る可能性があります。

また、キク科の植物であるブタクサやヨモギで、花粉症が出る方も注意が必要です。
肌がかゆくなる、口内が腫れるなどの症状が出た人は要注意です。
心配な方は、菊芋を少量ずつ様子を見ながら食べるようにください。

菊芋の茎・葉・実に毒性はない

菊芋の葉や芋(塊茎)には毒性はありません。
そのため、菊芋の葉や芋を食べても問題ありません。

とは言え、よりおいしく食べるためにも、菊芋の芽は調理の際に取った方がいいでしょう。
菊芋は15℃以上で保存していると芽が出てしまうので、できれば土がついたまま、冷暗所で保存するのがおすすめです。

芽に毒があるイメージがついてしまっているのは、じゃがいもの影響でしょう。
じゃがいもの芽や緑色の部分には、ソラニンという毒性のある物質が含まれています。
そのため、芽を食べてしまうと吐き気や下痢、おう吐などの症状が出ることがあります。

しかし、じゃがいもはナス科の植物ですが、キクイモはキク科の植物なので、完全に別種の植物です。
分類上で「科」が違うと、動物で言えばネコとイヌくらいの違いがあります。

菊芋の食べ過ぎによるデメリット

菊芋は一般的な食品なので、薬のような副作用はありません。
しかし、食べ過ぎるとお腹が緩くなったり、ガスが溜まったりすることがあります。

下痢・お腹が緩くなる

菊芋に含まれるイヌリンは、摂り過ぎるとお腹が緩くなることがあります。
逆に言えば、便秘にお悩みの方には、お通じがよくなるというメリットにもなります。

お腹が張る・おならが出る

菊芋は、食べ過ぎると胃腸にガスがたまって、膨満感を感じたりすることもあるといわれています。

ただし、この時に発生するガスは、においがほとんどしなければ特に問題はありません。
菊芋に含まれるイヌリンは、消化されることなく腸内に届き、腸内環境を整える効果があります。


腸内で分解されたイヌリンは、腸内の善玉菌のエサとなり、発酵します。
この時に炭酸ガスやメタンガスなどのガスが発生するのですが、これは善玉菌が正常に働いている証拠です。

逆に大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が発生させるガスは、お肉などの動物性タンパク質がエサになっているため、臭いおならの原因になります。

お腹が張る感覚があったとしても、むしろ腸内環境が良くなっている証かもしれませんので、「おなかが張ったから菊芋食べるのをやめよう」とすぐに決めないようにしましょう。

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