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菊芋の産地について - 日本の生産量ランキング

菊芋の産地について - 日本の生産量ランキング

農産物の生産量などの統計情報は、基本的に農林水産省で統計調査が行われています。
しかし、菊芋については国内の生産量が多いとは言えないため、大規模な調査が行われていません。

ただ、菊芋のうち加工用途向け(チップ、パウダー)や生薬原料として栽培しているものに関しては、(公財)日本特産農産物協会が、都道府県の協力を得ての調査を実施しています。

この記事では、日本特産農産物協会が出版している
地域特産作物(工芸作物、薬用作物及び和紙原料等)に関する資料(令和2年産)
を元に、菊芋の生産量や産地、用途などをランキング形式でお伝えします。

日本の菊芋産地・収穫量ランキング

日本における菊芋の収穫量ランキングは、以下の通りです。

順位都道府県収穫量(kg)主産地(市町村名)
1位山形県116,720最上町、長井市
2位熊本県50,096菊池市、八代市など
3位福島県42,574二本松市、棚倉町、田村市、会津美里町、大玉村
4位佐賀県36,745嬉野市、武雄市、有田町、唐津市
5位福岡県24,720築上町、糸島市

データ引用:地域特産作物(工芸作物、薬用作物及び和紙原料等)に関する資料(令和2年産)p2
こちらのランキングは工芸作物としての菊芋の調査結果となります。

菊芋の収穫量は山形県が最も多く、その数は10万kgと他県よりも抜きん出ています。
次いで熊本県、福島県と続いています。

菊芋の栽培戸数

菊芋を栽培している戸数(農家や法人の数)は、合計で335戸。
都道県別最も多いのは、新潟県で65戸でした。

順位都道府県戸数主産地(市町村名)
1位新潟県65戸新潟市、三条市、柏崎市、小千谷市、糸魚川市、五泉市、佐渡市、南魚沼市
2位熊本県51戸菊池市、八代市など
3位長野県34戸佐久穂町、阿智村、大町市、長野市

菊芋の栽培面積

栽培面積(a)の合計は3,522.3a。
最も栽培面積が広いのは、福岡県で759.0aでした。

順位都道府県栽培面積(a)主産地(市町村名)
1位福岡県759.0築上町、糸島市
2位福島県380.5二本松市、棚倉町、田村市、会津美里町、大玉村
3位長野県225.3佐久穂町、阿智村、大町市、長野市

データ引用:地域特産作物(工芸作物、薬用作物及び和紙原料等)に関する資料(令和2年産)p2

菊芋の用途

工芸作物とは

一般的に農作物はその利用法により、食用作物、工芸作物、飼料作物に分類されます。
工芸作物とは工業の原料とすることを目的に栽培され、加工されてから人に利用される作物のことです。

工芸作物では原料の品質が製品の質に繋がることから、収量だけでなく、品質が重視されます。
食用作物でも、それが工業の原料として生産される場合には、工芸作物に分類されます。

参考 工芸作物とはどのようなものを言うのですか?:農林水産省

薬用作物とは

食用ではなく、生薬の原料となる作物のことを薬用作物と呼び、漢方薬等に使用されます。
参考 薬用作物のページ:農林水産省

菊芋の生産量については、薬用作物と工芸作物の生産量の比率はおよそ1:10で、ほとんどが工芸作物として生産されています。

都道府県栽培戸数(戸)収穫面積(a)生産量(kg)生産市町村
北海道2655,500札幌市、足寄町
青森県1121,200五所川原市
山梨県36500大月市
静岡県16420,024函南町、富士宮市
島根県1181,213-
徳島県20505,000美馬市、つるぎ町
佐賀県2403,800武雄市、佐賀市

データ引用:地域特産作物(工芸作物、薬用作物及び和紙原料等)に関する資料(令和2年産)p29
こちらのランキングは薬用作物としての菊芋の調査結果となります。

食用の菊芋の生産量

資料に記載された調査結果から、現状の菊いもの栽培・加工・利用目的を読み解くと

  • 大規模に生産している農家・法人は、8割が健康食品の原料として生産している
  • 自家消費、必要な人にのみ少量生産の農家も多い
  • 生食として出荷、加工品として販売している割合は1〜2割程度

ということが読み取れます。

参考:地域特産作物(工芸作物、薬用作物及び和紙原料等)に関する資料(令和2年産)p91 菊いもに関する現地情報

近年、菊芋に含まれるイヌリンへの健康効果が注目されています。

日本で生産される菊芋の統計データについて、食用としての生産量を正確に調べたデータはありません。
しかし、資料からはほとんどが原料として生産しており、食用としての生産量は多くないことが推測できます。

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